『涙もろい人』に共通する心理と特徴６つ　自分の気持ちとの付き合い方も紹介

2025/6/12 2025/6/12 気になる

涙もろい人とそうでない人は何が違う？

人は嬉しい時や悲しい時に涙を流しますが、同じ状況でもすぐに涙が出る人とそうでない人がいます。これは単なる性格の差だけではなく、脳の働きやホルモン、生活環境などさまざまな要素が関係しています。

涙もろいことは決して悪いことではなく、むしろ感情が豊かな証拠とも言えるのです。ここでは、涙もろい人がどんな特徴や心理を持っているのかを詳しく見ていきましょう。

涙もろい人には、共通する特徴や心理があります。ここでは6つの特徴や心理を紹介しますので、自分に当てはまるかどうかをチェックしてみましょう。

涙もろい人は、他人の喜びや悲しみをまるで自分のことのように感じやすい傾向があります。これは、脳内で共感を感じる部分が活発に働き、相手の感情に敏感に反応するためです。

例えば、友達が悲しい話をしていると、本人より先に涙ぐんでしまうこともあります。この共感力は人間関係を円滑にする力でもあり、周囲からも親しまれやすい特徴です。

涙もろい人は感受性がとても豊かで、日常のささいな出来事にも強く心を動かされます。美しい景色や映画の感動的なシーン、音楽などに触れただけで涙が溢れることも少なくありません。

これは脳が小さな感情の動きをキャッチして強く反応するためです。そのため、日常の中で感動や喜びを多く感じられる一方で、人前で涙が出ることを恥ずかしく感じる人もいます。

涙もろい人の中には、日常的にストレスを感じやすい人もいます。ストレスが溜まると、脳はそれを解消しようとして涙を流すことがあります。

涙にはストレスホルモンであるコルチゾールを低下させる効果があり、涙を流すことで心と体が落ち着きやすくなるのです。ただ、頻繁にストレスが涙として現れる場合、生活を見直すことも必要かもしれません。

涙もろさの背景には、自分に自信がなく、ちょっとしたことでも傷つきやすいという心理があります。自己肯定感が低い人は、他人からの言葉や態度に敏感に反応し、涙が出やすくなります。このような場合は、自分自身を認めるセルフコンパッションを育むことが有効です。

年齢を重ねたり、多くの経験を積んだ人ほど涙もろくなる傾向があります。これは過去の思い出や経験が現在の出来事と結びつきやすくなるためです。

また加齢によって脳の感情をコントロールする機能が低下し、感情を抑えにくくなることも理由の一つです。人生経験が豊富な人ほど、様々な感情が涙として溢れやすくなります。

涙もろい人の中には、自分の感情を素直に表現できる人が多くいます。自己肯定感が高い場合も、泣くことに抵抗がなくなりやすい傾向があります。

泣くことを恥ずかしいと感じず、自然な感情表現として捉えている人は、涙を流すことが苦痛ではなく、むしろ心地よい解放感を味わっています。

涙もろさは感情の豊かさの証でもありますが、場所や状況によっては困ることもあります。涙が出るのを少しでも抑えたいと感じる場合は、感情を上手にコントロールする方法を試してみましょう。ここでは効果が期待できる方法をいくつか紹介します。

涙が出やすい人は、感情を自分の中で溜め込みやすい傾向があります。言葉にして伝えることで、自分の気持ちを客観的に見ることができ、涙が出る前に感情を整理できるようになります。

家族や信頼できる友達と話したり、身近な人に話しにくければオンラインカウンセリングなどを利用して感情を外に出しましょう。

ストレスが原因で涙が出やすい場合は、日常に運動を取り入れるのがおすすめです。有酸素運動を行うと、脳の情動反応が安定し、ストレスに強くなります。散歩やジョギングなど軽い運動を週に2〜3回続けるだけでも、感情を穏やかにする効果があります。

食生活を見直すことも、涙もろさ改善に役立ちます。鉄分やビタミンB群が不足すると、感情を安定させるホルモンであるセロトニンが作られにくくなります。そのため、鉄分の多い食品（赤身の肉やホウレンソウなど）やビタミンB群を含む食品（魚介類や大豆製品など）を意識的に摂るようにしましょう。

感情が高ぶって涙が出そうな時は、深呼吸をしてみてください。ゆっくり鼻から息を吸い、口から吐き出す呼吸を何度か繰り返すと、自律神経が整って気持ちが落ち着いてきます。これを繰り返すうちに、感情の高まりをコントロールする力がついてきます。

涙もろいことには困った面もありますが、良い面もたくさんあります。涙を流すことは、感情を上手に外に出して、体や心を健康に保つ助けになります。

例えば、涙を流すとストレスホルモンであるコルチゾールが減り、心身の緊張がほぐれやすくなります。また、感情を自然に表現できるため、気持ちの整理が早くなります。さらに、涙を見せることで周囲の人から助けや理解を得られやすくなり、人間関係もスムーズになることがあります。

涙もろさは、感情豊かで他人の気持ちを大切にする優しい心の表れでもあります。涙を無理に抑えるよりも、その良い面を活かして、人とのコミュニケーションを深めていきましょう。

涙もろさは、自分を知るための大切な手がかりでもあります。感情があふれる瞬間は、心が何かを伝えようとしている証拠。その感情に耳を傾け、自分の状態を理解する機会と捉えてみてください。

涙を流すことは決して弱さではなく、むしろ心を強く保つための自然な反応なのです。涙もろさをポジティブに捉え、自分らしく生きる力に変えていきましょう。