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『車検証』は車が保安基準に適合していることを証明するもの
車検証とは、正式名称・自動車検査証を略した言葉で、所有している自動車が保安基準に適合していることを証明する公文書です。
車検証には、車を所有している人物の名前や住所、登録番号(ナンバープレート)、所有している車の車名や型式、車体番号や自動車の寸法、重量、排気量、初年度登録年月、検査有効期限など、さまざまな重要事項が記載されています。
車を運転する際は、必ず車検証を携帯しなければならず、車検証を携帯せずに運転してしまうと道路運送車両法違反となり、罰金が科されてしまうので注意しましょう。
車検証を紛失してしまった際に考えられるリスク
車検証を紛失してしまった場合、どのようなリスクが懸念されるのでしょうか。考えられるリスクを確認しましょう。
道路運送車両法違反となり車を運転できない
最初に触れた通り、車検証は車を運転する際に必ず携帯していなければならない公文書です。もしも車検証を紛失してしまった場合、そのまま走行していると道路運送車両法違反となってしまうため、車を運転数rことができません。
新たに車検証を再発行してもらうまでは車を使うことができなくなるため、人によっては日常生活に大きな支障をきたすことになるでしょう。
さまざまな車に関する手続きができない
車検証は、車に関するさまざまな手続きを行う際にも提出が必要です。例えば、自動車保険の加入時や名義変更、住所変更、抹消登録、車の売却時には必ず必要になるため、紛失した状態のままでは前述したような新たな手続きをとることができません。
また、紛失してしまったために手続きを怠っていると、さらに追加の手続きが必要になったり、最悪の場合、高額な罰金を科されてしまう恐れもあります。
車検を受けられない
車検証はさまざまな手続きに必要だという話がありましたが、車検を受ける際にも車検証が必要になります。したがって、車検証を紛失してしまうと、車検を受けることができず、車を運転することができません。
もしも車検を受けていない状態で行動を走行してしまうと、無車検運行に該当し、6点もの違反点に加え、30日間の免許停止や6ヶ月以下の懲役、または30万円以下の罰金が科されるので気をつけましょう。
記載された個人情報が悪用される恐れも
もしも車検証を盗難によって紛失してしまった場合、車検証に記載されているさまざまな個人情報が流出したり、悪用されてしまう危険もあります。
また、盗難されたから被害者側であるという意識で車検証を携帯せずに車を運転していると、当然ながら道路運送車両法違反に該当します。発覚後に「盗まれたから」と言い訳しても、違反した事実は取り消せないので、盗難に遭ったタイミングで速やかに必要な手続きを行いましょう。
車検証を紛失したら…再発行する方法とは
車検証の紛失に気づいたら、速やかに再発行手続きを行いましょう。車検証の再発行は、以下の方法で申請可能です。
- ナンバープレートに表示されている地域を管轄する運輸支局で申請手続きを行う
- 軽自動車の場合は軽自動車検査協会で申請手続きを行う
- ディーラーや代行業者に依頼して再発行手続きを行ってもらう
基本的には、ナンバープレートに表示されている地域を管轄している運輸支局や軽自動車検査協会にて、自分で申請手続きを行います。
しかし、運輸支局や軽自動車検査協会は平日のみ対応可能なので、仕事で忙しくて自分で申請手続きに行けない方は、代行してもらうことも可能です。
盗難に遭った場合は警察に被害届の提出も必須
盗難に遭って車検証を紛失してしまった場合は、再発行手続きだけでなく、警察に被害届を提出することも重要です。もしも悪用されてしまった場合、被害届を提出しておくことで、後々の対応が変わることもあります。
被害届の提出には印鑑や身分証明書が必要になるので、必ず持参して最寄りの警察署や交番に行きましょう。
車検証を紛失したら速やかに再発行を申請して
車検証を紛失してしまうと、あらゆるリスクが懸念されます。もしも車検証の紛失に気づいたときは、速やかに再発行申請を行い、申請が受理されるまでは車を運転しないように気をつけましょう。また、盗難に遭った場合は、警察への被害届も忘れずに提出してください。